ソラマメブログ › Sanctuary Products › 2008年07月22日

  

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2008年07月22日

名もない話 第3話

これは名もないお話です。
今日も表紙を開いてみましょう。



女の子はふと視線を感じる方へ目を向けてみました。


そこには少年がいました。
「やぁ。君は誰?僕はミドリっていうの。目が覚めたらココにいたんだ。」
女の子は「そういえばわたしの名前は何だったかしら。」
と思い出そうとしますが、思い出せません。

けれども友達ができたことが嬉しくてたまりません。
二人はお互いのことをいろいろと話したり、海の秘密を教えてあげたり、
しばらく楽しく時を過ごしました。

けれど、そろそろ夕刻になろうというとき、ミドリは
「帰らなきゃ。」
と一言つぶやいて、かき消すように消えてしまいました。

「また一人ぼっちだわ。」
女の子はまた椅子に座りました。

その姿はどこか寂しげでした。


続きはまた別の機会に。


作:藍子

  


Posted by Sanctuary Products at 06:30Comments(0)名もない話