Sanctuary Products
2008年08月21日
06:30
これは名もないお話です。
今日も表紙を開いてみましょう。
二人はお互いに、天と地ほどの別々の気持ちを持ったまましばらく過ごしていました。
そしてとうとう出発する日がやってきました。
クジラはまだ戻りません。
クラゲ達は我関せずといった風で、フワフワと浮いたり沈んだりしているだけです。
「じゃ、私行って来るわ。つまらなかったらすぐ戻るんだから心配しないで。」
友達は足取りも軽く行ってしまいました。
後に残された女の子はまた一人ぼっちになってしまった気がしました。
寂しさをこらえながら椅子に座ります。
続きはまた別の機会に。
作:藍子