名もない話 第7話

Sanctuary Products

2008年08月05日 06:30


これは名もないお話です。
今日も表紙を開いてみましょう。



女の子の友達はその間どうしていたでしょう?

どうやら気にせず一緒に楽しんでいたようです。
「あらあら。(笑)」

そのうちに人々は一人、また一人と帰って行きました。
ただ一人を残して。



その人はクジラの知り合いらしく、さよならを言っていたようでした。
どうやら長い別れになるような、そんな感じを女の子は感じました。
「あの人きっと悲しいんだわ。」



その女の人はそのまま羽毛の寝床で寝てしまったようでした。
女の子はおそるおそるその女の人の元へ近づいていきました。
「あ。」
女の子は小さな声をあげてしまいました。
その女の人は、女の子と同じ種類の人だったことに気づいたからです。
どうしたわけか羽がなくなってしまったのだけれども、昔はここに住んでいたのに違いない、と女の子は思いました。


続きはまた別の機会に。


作:藍子

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